以前、アプリマーケティング研究所の記事でご一緒もさせて頂き、今も大切なパートナー様としてお付き合いを頂いている「ふんどしパレード」様の最近の勢いがすごいのでご紹介させて頂きます。
広告出稿したら「未来が変わった」アプリ売上6倍に。カジュアルゲーム「ボク殺3」が体感した、動画プロモーションの効果と、成功した5つのアプリ施策 by アプリマーケティング研究所
ふんどしパレードとは?
ふんどしパレード様は、ゲームアプリを二人で作られているアプリパブリッシャーです。
元々、二人はスクウェアエニックスで働いていた同僚であり、その後、別々のゲームアプリパブリッシャーを経て独立。現在に至ります。
アプリの中でもキャラクターとして登場しユーザーから親しまれており、コミュニティの活発化にも一役買っています。
※左が山田さん、右がシャコさん
君の目的はボクを殺すことシリーズ
ふんどしパレード様の代表作といえば、「君の目的はボクを殺すこと」シリーズです。
シリーズ累計350万ダウンロードを突破しており、最近作である「君の目的はボクを殺すこと3」(以下、ボク殺3)は既に2周年を突破。今も多くのユーザーを楽しませ続けているゲームアプリです。
2016年の3月にリリースし、以前、記事をご一緒させて頂いた2017年10月には既に44万ダウンロードされていたのですが、今では200万ダウンロードを突破しておりヒットを続けています。
そんなボク殺3ですが、リリース直後はユーザーが集まらず、一時は運営を終了されようとされていました。
その後、プロモーション及びマネタイズが成功し、アップデートにより様々な機能やコンテンツが追加されビジネスとしても成功されています。
今回は、その中からこれはすごい!と感じたものをご紹介していきたいと思います。
後払いガチャ
後払いガチャとは、無料でお試しでガチャが引けるコンテンツです。それも10連ガチャが無料でお試しできるためインパクト大です。
ガチャの結果が気に入れば購入、気に入らなければ購入しなくてもいい。
これまでのガチャの常識をひっくり返すようなアップデートは業界でも非常に話題になり、Yahoo!ニュースにも取り上げられました。
開発者の山田さんによると、ZOZOTOWNのツケ払い(後払い)から着想を得て、ガチャでも後払いがあってもいいのではないかと企画しリリースされたそうです。
10連ガチャでレア度の高いキャラクターやアイテムが出て(必ず最上級レアが出る)、それが確実に入手できる状況が生まれれば、ユーザーが購入したくなるのは想像に難しくないです。
大手のパブリッシャーのアプリならまず企画は通らないであろう後払いガチャ。
そういった企画を自由に試せるというのも、個人・少人数開発の良いところであり強みですよね。
オリジナルグッズ
ボク殺3のオリジナルグッズを販売されています。アプリ内でもユーザーにレコメンドしており、多くのユーザーに購入されています。
現在、Tシャツや小物などのグッズなど、アプリに愛着の持っているユーザーであれば欲しくなるようなものばかりです。
また、オリジナルグッズだけでなくLINEスタンプも提供されてます。
アプリの中だけでなく、アプリの外でも収益化できるコンテンツを用意されているのです。
ゲームアプリも一つのビジネスであるため、収益ラインが複数あることがビジネスの安定化に寄与しているのではないでしょうか。
コミュニティの育成
ボク殺3のユニークなところは、通常、外部サービスによって提供されているような掲示板やレビューなどのコンテンツをアプリ内に取り込んだことです。
アプリの中でユーザーがコンテンツを生み出していくような仕組みが出来上がっています。
それによってアプリ内のコミュニティが活発化されていき、エンゲージメントの向上につながっており継続率を上げる要因となっています。
掲示板・レビュー
通常、ゲームアプリの攻略情報などをユーザーが得るためには、外部の攻略サイトに移動する必要があります。
しかし、ボク殺3ではアプリ内に掲示板があり、ユーザー同士でコミュニケーションを取りながらゲームに関するヒントを得ることができるのです。
キャラクターやアイテムに関しても、それぞれアプリ内でレビューを投稿できる機能があり、ユーザーがアプリの外に出なくても、各キャラクターやアイテムの人気や評価を知ることができます。
アプリの外にある掲示板やレビューコンテンツをアプリ内に取り込むことにより、ユーザーのエンゲージメントを高くすることができているのです。
魔神質問箱
非常にユニークなコンテンツで、ユーザーから送られた質問に対して、キャラクターや開発者である二人がその疑問に答えてくれるというものです。
どの質問に対しても丁寧にご回答をされています。
質問の内容は様々で、ゲームに関するものやゲームとは関係ない人生相談など、中には切実な相談もあったりと多彩なユーザーがアプリを遊んでくれていることが分かります。
また、アプリの改修要望も積極的にユーザーから送られてきており、それを元にアップデートを実行、コンテンツを充実させています。
ユーザーの要望や「本音」を上手く吸い上げることができ、それをアップデートに生かし、アプリのクオリティを上げることができています。
さらに面白いのが、「おごる」機能です。
ユーザーは質問の回答に対して面白い、タメになったと思ったら「おごる」ことで各キャラクターに投げ銭をして感謝や応援することができます。
「おごられランキング」という形でおごられた金額を毎月ランキングで発表しており、自分が好きなキャラクターを1位にしたいというユーザーのニーズにも答えています。
愛着を持ったアプリやキャラクターに対しては、「無料だと申し訳ないのでお金を何らかの形で送りたい」「好きなキャラクターを応援したい」というニーズは確かにあり、それに上手く答えることができる仕組みです。
maioでこれまでお手伝いさせて頂いたこと
ボク殺3では、アプリのリリースからこれまで、プロモーションからマネタイズまでを深くサポートさせていただきました。
プロモーション
ふんどしパレード様は元々プロモーションのご経験はなかったのですが、アプリのクオリティの高さやARPUの高さ、またデザインのキャッチーさから高い確率でプロモーションが成功すると判断し、maioでの広告出稿をご提案させていただきました。
結果、maioだけで数十万ダウンロードの獲得という成功を収め、マネタイズの源泉となる新規ユーザーの獲得に貢献することができました。
細かい広告運用はもちろん、これまで30以上のクリエイティブを作成し、ABテストを実施、反応が良いクリエイティブを常に開拓し続けれるようにPDCAを回し、効果の良い配信を継続できるようになっています。
マネタイズ
マネタイズでは動画リワード広告と動画インターステイシャル広告を導入頂き、収益性を向上させることにお役に立てています。
広告収益性を伸ばすための調整だけでなく、広告収益のボリューム自体を大きくするため、新規の広告枠導入も含めてご提案もさせて頂きました。
これまでに数千万円以上の広告収益をお返しすることができています。
アプリビジネスの成功のためには、アクティブユーザーを増やすだけでなく、既存顧客のマネタイズも重要な要素となってきます。
①プロモーションにより、新規ユーザーを獲得
②マネタイズによりARPUを向上させ
③それにより全体の売上を上げ、さらにプロモーションを強化する
というアプリビジネスの成長のための「良い循環」を生み出せることに貢献してきました。
開発者インタビュー
開発者である山田さん、シャコさんへのインタビューです。
■ボク殺3のリリースから2年以上が立ちました。これまで振り返って見ていかがでしょうか?
たくさんのユーザーさんに支えられてここまで運営を続けてこられてことに、ただただ感謝です。
一番印象に残っているのは、2周年のときにユーザーさんからたくさんのお祝いイラストをいただいたことです。
たった2人で作ったような小さなゲームでも、ここまでユーザーさんに愛していただけることがあるんだなぁ……と感動しました。
■業界初の試みとなる後払いガチャですが、リリース後、どのようなインパクトがありましたか?
課金していただけるユーザーさんの裾野を広げられたと思っています。
反響としては、ユーザーさん同士で「今回の後払いガチャはこんな結果だった」ということを報告し合うような交流も生まれており、課金以外のメリットもありました。
また、Twitterやニュースサイトで大きく取り上げていただいたこともあり、
その際には「ボク殺3がニュースになってる!」とユーザーさんに喜んでいただけたことが一番嬉しかったです。
■掲示板やレビュー機能などをアプリ内に取り込まれていますが、これによる効果(コミュニティの活発化、リテンションの向上など)はどれくらいありましたか?
数値的な効果は不明なのですが、アプリ内でゲームと関係ない雑談を楽しむユーザーさんなども出てきており、ゲームにログインする理由を増やすことができたのではないかと思います。
■魔神質問箱はどのような企画から生まれたのでしょうか?また、魔神質問箱の運営で大変なことは特にどういったところでしょうか?
Twitterでお馴染みの「Peing」を個人的に使ってみたのが発端です。
意外にもゲームのユーザーさんからの質問が多く、「開発者に質問をしたがっているユーザーさんもいる」という隠れたニーズに気付くことができました。
また、その頃に「君の目的はボクを殺すこと3」公式Twitterをうまく活用できていなかったこともあり、それらを一本化してユーザーさんとの交流機能としてゲーム内に作ったのが魔神質問箱です。
運営で大変なことは毎日頂くたくさんの質問に目を通すことと、ユーザーさんのことを思うと毎日お返事を返したくなってしまうことですね(笑)
■これまでたくさんのアップデートをされてきておられますが、上手くいかず、元の状態に戻したようなこともあったのでしょうか?
アップデートで公開した後に、元に戻したものは恐らくないと思います。
開発してみたものの自分たちが、いちユーザーとして納得がいかずにお蔵入りにしたものや、事前にユーザーさんに意見を聞いてアップデートを取りやめた内容などはあります。
ユーザーさんのご意見と、自分たちがユーザーとしてどう思うかという点を軸に、いつもアップデート内容を決めるように意識しています。
■アプリビジネスとして大きな成功かと思いますが、成功要因は何と考えておられますでしょうか?
成功要因は、広告出稿によってダウンロード数を大幅に増やせたことに尽きます。
実は今作の初期のダウンロード数は10万くらいで頭打ちになっていたのですが、広告出稿を開始したことで200万ダウンロードまで伸ばすことができました。
広告出稿を成功させることができた要因は、LTVを高められたことと、CPIが低く抑えられたことの二点です。
高LTVの要因としては、当初からガチャを前提としてゲームシステムを作ったことや、ガチャ需要を高めるためにアップデートでイベントを追加していったことなどが挙げられます。
低CPIについては結果論ですが、ソシャゲなどのヘビーなゲームと比較してカジュアルそうに見えるビジュアルも良い結果につながったのではないかと思います。
■maioを使ってみてこれまでどうでしょうか? 今後、何を期待されますか?
プロモーション:
作っていただける動画のクオリティが非常に高いことにいつも驚かされています!また、新しい動画の作成も積極的にご提案いただけることがありがたいです。
マネタイズ:
前作から数えて3年以上に渡って使用させていただいていますが、安定して収益性の高さをキープしていただいている点は非常にありがたいです。今後期待することは、さらなる収益性のアップですね!
アプリの内容に合った広告案件を優先的に配信していただけるようなアップデートを期待してます。
ふんどしパレードの今後の展開に期待
「君の目的はボクを殺すこと3」で大きな成功を収められたふんどしパレード様。今後の展開も気になるところですよね。
ふんどしパレード様によると、ボク殺3の運営はこのまま継続しつつ、さらに新作ゲームの開発を計画されているとのことです。
ふんどしパレードの組織力を強化し、世の中にお届けできるゲームの数をどんどん増やしていきたいと思っています。
現在、ふんどしパレードでは、積極的に人材採用を行っています。
一緒にユーザーに寄り添ったゲーム作りをしてくれる人、「後払いガチャ」や「魔神質問箱」のようなユニークなアイデアを形にしたい人を強く募集しています。この記事を読んで興味を持ってくださった方は、弊社公式サイトからぜひご応募ください。
現状の維持でなく、さらなる挑戦をしていく決断をしたふんどしパレード。今後の展開に期待が集まります!
君の目的はボクを殺すこと3
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Daisuke Shigetaka
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